こんにちは。
ある数字に対して「ほとんど」というニュアンスを加える場合、どのような副詞を使っているでしょうか?
私はabout, approximately, almostを使っていました。
しかし、それぞれの微妙なニュアンスの違いを正確に理解していない気がします。
ここでは、nearlyを加えた4つの副詞のニュアンスをまとめてみました。
この記事を読めば、about, approximately, nearly, almostを自由に使い分けることができるようになります。
About
数値の前に置くaboutは副詞です。ご存知でしたか?
私は知りませんでした!
前置詞だと思ってました。冷静に考えればそんなはずありません。
下の引用箇所は前置詞についての記載ですが、語感は副詞であろうと同じです。aboutが「ほとんど」という意味になるのがわかると思います。
「〜の辺りに[を]」、「〜のあちこちに[を]」という漠然と周囲を表すにはaboutを使う。
引用元:表現のための実践ロイヤル英文法(綿貫 陽 マーク・ピーターセン:共著)旺文社 308ページ
about 30% = ほとんど30%(28%、33%など)。大きくても小さくても近ければいい。
数字の規模感を相手に伝えたい場合、たとえば”about 30%”で充分伝わりますね。
後述のapproximatelyに比べ、普段使いの、大きくても小さくてもいい「ほとんど」です。
Approximately
より正確な数値について使われます。学術論文を読むと頻出です。
私は、ビジネスメールで、特に購入するものの数量などに対してapproximatelyを使っていました。
aboutのほうが砕けていて会話向き、approximatelyはより改まって、かつ正確な数字向けです。
お硬くて、より許容範囲が小さいaboutというイメージですね。
Nearly, Almost
nearlyやalmostは少し小さい、少し足らない「ほとんど」です。
(インターネットで調べると、nearlyについて、対象より大きな数値にも使えるとの情報がありました。しかしここでは、私がイギリス人に教えてもらった内容に沿って説明します)
- nearly [almost] 40% of people = 40%近くの人々(37、38%など、40%より小さいがほぼ同じ数)
about, approximatelyが、対象より大きい数字も小さい数字も許容する一方、nearly, almostは大きい数字を許容せず、より小さい数字のみを許容します。
nearlyとalmostの違いについても調べてみました。
「ほとんど」の意味では、nearlyとalmostはほぼ同じだが、almostよりnearlyのほうがいささか上品な感じである。
The second bus was almost [nearly] full.
引用元:表現のための実践ロイヤル英文法(綿貫 陽 マーク・ピーターセン:共著)旺文社 483ページ
nearlyのほうが少し上品なんですね。使わねば(笑)
例文からも「もう少し客が増えれば満員だよ」という、少し足らない感じが伝わってきます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
about, approximately, nearly, almostについて、思い切って簡単にまとめてみました。
4つの副詞の使い分けにお役に立てれば幸いです。